
ウ.その他 前述の他、以下のような反省や感想が挙げられた。 ・幼児の活動内容の設定や具体的な展開について−幼児の状態像に関する情報が少ないわりには子どもが参加しやすい内容や展開であった。 ・活動内容を企画する(スタッフの)方々のカラーが出ていてバラエティーに富み自分にとっても大変参考になるものだった。 ・ワークショップでは、話題提供をしたスタッフの得意な分野の話があって、様々な内容を用意した取り組みが育意義であった。 ・子どもの活動にも入りたいし、講義も聴きたい…というボリュームのある講習会であった。 ・連絡ミスによる小さなトラブルなどがあったが、各自臨機応変な対応ができ、会がスムーズに運ばれた。 様々な機関、職場からのいわば“寄せ集め”的なスタッフであったが、ゆえに活動や内容が変化に富み、新鮮さを感じるものとなったようである。 エ.まとめ 回を重ねるにつれ、ケース会議のぎこちなさが消えていき、スタッフがそれぞれの目で見た子どもの姿を生き生きと語り始めるようになっていったことは、ケース会議の内容が子どものことであることと同時に、スタッフ相互の「子ども観」「教育観」のぶつかり合いであったことによるものであろう。本講習会を通して、スタッフ各自の子どもの見方が広がったことは確かであり、いわば「協力スタッフ」という名を借りた「実技・演習受講生」であったともいえよう。 もう一つ、各スタッフが得た財産はネットワークである。スタッフ間は勿論のこと、子どもと親御さん、講師、ボランティアの方々等々、子どもの周りで生活をしているにもかかわらず、ずいぶんと距離を隔ててあった者同士が、本講習会においてつながったということを改めて考えれば、このネットワークはそれぞれの機関、職場でも生きていくものと思われる。ネットワークは個人プレーで成立するものではなく、お互いの専門性を尊重しながら、意見をつき合わせていくことによって成立するものである。このことを自戒しつつ、それぞれの機関、一人一人の個人が自分でできることを少しずつ分け合い、責任を持って遂行することによって、子どもと周りの方々のニーズに対する「地域性・即時性・多様性・専門性・経済性・総合性」をカバーしていくことができれば、そこで本講習会のねらいは達成されていくことになろう。このネットワークが機能しながら、更に細かく、更に大きなものとなっていくよう参加スタッフの一人として努力していきたい。
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